新しい料理の世界へ旅立つすべての人へ

 はじめまして。
「Repro開発チーム」としてnoteでの連載をスタートしました。
これから、Reproの使い方はもちろん、レシピ紹介、そして調理における「温度のあれこれ」を書き綴っていきたいと思っています。

ユーザーの方はもちろんご存知でしょうが、これを読んで初めてReproを知ったという方もいらっしゃるでしょうから、簡単に説明させていただきます。
Reproは、30〜200℃まで1℃刻みで温度コントロールして、煮る・炒める・揚げる の1台3役をこなす超高性能な卓上IHクッキングヒーターで、世界的には、いわゆる「プレシジョン・クッキング(正確な調理)」と呼ばれるジャンルに属する製品です。

Repro Ver.1.0

このページの最初の写真のように、煮物や揚げ物などはBluetoothで本体と通信する「外部センサー」で、センサーが挿せないフライパンなどでの炒め物は、上の写真でトッププレート中央に見えるボタンのような「本体センサー」で、毎秒0.1℃の温度変化をモニターして精緻な温度コントロールを実現しています。

こんな説明をすると、「機能はすごいけど、1℃刻みの温度コントロールなんて家庭の料理に要らないんじゃない?」って反論が返ってきそうですが、そうでもないんです。

将来の管理栄養士さんたちがReproを使って調理実習

確かに現在のユーザーの大半は最先端のプロの料理人と大学や研究所の教育者・研究者の方々ですが、研究室で女子大生たちが、「Reproでクレープ焼いてみた〜」とか言ってピコピコとボタンをいじっている姿を見ると、近い将来にはこれが当たり前の料理のスタイルになるんだろうなあ、と思わされます。
そこで、Repro開発チームが考える一般家庭や小規模店舗でReproを使うメリットを2つほど。

「Reproで大根の味噌汁」の図

(1)お味噌汁を吹きこぼさなくなります = 省人化

 朝ごはんや夕ごはんの支度をしている時って、いくつもの料理を並行して作っていて、ふと忘れてお味噌汁を吹きこぼしてしまった経験ってありませんか?
Repro開発チームが作った「大根の味噌汁」というレシピは、「吹きこぼし常習犯」のメンバーが作ったものです。レシピの内容は以下のとおり。

STEP01 レンジで下茹でした大根をダシと一緒に98℃で10分間煮る
STEP02 できるだけ味噌の風味を大事にしたいので、煮汁が70℃まで下がってから味噌を投入。そのまま70℃で保温。

最初の煮る段階で98℃をキープするので、吹きこぼれる心配がありません。具材を鍋に入れ、Reproをスタートさせれば、あとは70℃まで温度が下がって味噌を投入するタイミングをピッというアラームが知らせるまで放っておけます。
これは他の煮物でも同様で、Reproに ほぼ「おまかせ」にできます。
小規模店舗だったら、定番の「肉じゃが」はReproに任せて、シェフはその日のスペシャリテに専念でき、省人化が図れます。

「Reproで鴨ロースを焼く」の図

(2)料理の「堂々めぐり」がなくなります=料理の腕が上がる

 クックパッドなどのレシピサイトを見ても、具材や調味料の分量は正確に書いてあっても、火加減の段階になると、「弱火でコトコト…」とかあいまいな表現に。一説によると、料理で失敗する大半の原因は「火入れ」にあるとも。
Reproを使うと火入れがいつも一定になります。だから、
「この前はうまくいったのに今回は…」
料理の腕がいつまでも同じレベルを行ったり来たりしているだけで、一向に上達する気配がないと言うような「堂々めぐり」がなくなります。

「今回は140℃で6分間加熱したけど火が入りすぎたから、次は5分50秒にしよう。」といった具合に、プロじゃなくても「レシピを詰める(=料理の腕が上達する)」ことが可能になるのがReproです。

「そんな微妙な火加減の違いが分かるのは天才的な味覚を持ったプロしかいないんじゃない?」

いえいえ、そうじゃないんです。
さっきの「140℃6分間」と「140℃5分50秒間」は、とある展示会にReproを出品するにあたり、Repro開発チームの全員が集まり、展示会でデモする「ステーキのレシピ」を決めている時の実際のお話です。

メンバーにはエンジニアを始め、普段まったく料理に縁のない、お世辞にも「舌が肥えている」とは言い難いスタッフも多かったのですが、加熱時間がわずか10秒しか違わない2つのレシピを食べ比べた結果は、なんと全員一致で「こっちがいい!」に決まるのです。
つまり「火入れの達人」の必要条件は、「卓越した繊細な味覚」ではなく、何度やっても常に同じ火入れができる能力を持つ=微調整(加熱時間を10秒短くするとか加熱温度を3℃上げてみるetc.)も正確にできる、ということなんだと思います。
言い換えれば、いつも同じ火入れができるなら、どんな素人でも「こっちの方が美味しい」はちゃんと判別できるということ。

Reproで作った牛ランプステーキ(3.5cm厚)

「火入れの達人」になるためには、たぶん長く厳しい修業が必要です。
「修行かReproか」なんて乱暴なことは言いませんが、少なくともReproは「料理に手間はいとわないけれど、どうせ手間をかけるなら合理的にかけたい」という人にとっては、きっとキッチンの「良き戦友」となってくれるでしょう。

新しい料理の世界へ旅立つすべての人へ

他のSNSと違ってnoteはたくさん書き込めることもあり、つい長々とReproについて説明してしまいましたが、Reproにはまだまだたくさんの機能があり、Reproを使いこなすとこれまでの料理とはまったく違う景色が見えてきます。
Reproを作った開発チームですら、「これまで、こういうふうに作っていた料理は、本当はこう作ればもっと美味しくなったんだ」という発見の連続です。
例えれば、他の惑星に行けるロケットは作ったけど、そのロケットに乗り込んだ先に、どんな世界が待っているかは分からないといったところでしょうか。
「まだ見ぬ世界が待っている」と言う意味では、Reproを作った人もユーザーも等しく同じです。
ですから開発チームは、Reproをお買い上げいただいたユーザーのみなさんのことを、「未知の料理の世界を一緒に旅する仲間」だと勝手に思っています。

スタートレック的に言えば、
Precision cooking , the final frontier.
です。
これからも一緒にいろいろな情報交換をさせていただき、ともに「新しい料理の世界」を切り拓いていきましょう!

すでにReproをご存知の方にはしつこくて申し訳ありませんが、次回も、もう1回だけReproの説明させてください。

Repro公式サイト http://www.repro.jp/

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