基礎中の基礎!調理器具の名前と使い方 あると便利な道具も合わせて紹介

調理には技術と同じくらい専門の道具が欠かせません。それは、素人でもプロの料理人でも共通の事実です。キッチンで手際よく、そして美味しく料理を作るためには、適切な調理器具を使うことが大いに関係しています。誤った道具を使ってしまうと、単に時間がかかるだけでなく、料理そのものの質も落ちてしまうことがあります。

本記事では、調理器具とその使い方、そしてそれぞれの器具が料理に与える影響について詳しく解説しています。包丁からフライパン、まな板からザルまで、基本的な調理器具からあると便利なものまで、名前と使い方をしっかりとお伝えします。

調理器具の重要性

調理器具は、料理の成果に大きな影響を与える要素の一つです。高品質な調理器具を使用することで、食材の持つ美味しさを最大限に引き出すことが可能です。
また、調理器具は効率性にも寄与します。たとえば適切なフライパンや鍋を使用することで熱の伝わり方が均一になり、料理の失敗率が減少します。さらに、特定の調理方法に適した器具を使用することで、その料理特有の風味や食感を高めることができます。

調理器具の選び方には、用途や材質、サイズなど多くの要因が影響します。フライパンであれば、鉄製のフライパンは熱伝導率が高いので強い火力を使う料理に適しています。
このように、調理器具一つひとつが持つ特性を理解し、それに合わせて選ぶことが、料理の質を向上させるポイントとなります。

基本的な調理器具の一覧

ここでは、調理において最も基本的な器具をピックアップして、それぞれの特性や用途について詳しく解説します。

包丁・ナイフ

調理器具のなかでも、包丁は特に重要です。包丁にはいくつかの種類があり、それぞれ特定の用途に適しています。
たとえば、三徳包丁(ほぼ文化包丁と同じですが、メーカーによっては切っ先がより尖った「牛刀=洋包丁」を文化包丁と呼ぶ場合もあります)は多用途で、肉や魚、野菜の切り方に幅広く使えます。
対して、出刃包丁は魚をさばくのに特化しています。頑丈な作りの出刃包丁は少々魚の骨に当たっても刃こぼれしないので、魚をさばくのは出刃、さばいた魚を刺し身に切るのは、刃が薄い柳刃包丁と使い分けますが、中には「相出刃」と呼ばれる魚のおろしから刺し身の切りつけまで1本でこなせる包丁もあります。

また、ペティナイフは、その名の通り刃渡りが15cm以下の小さな包丁で、小さな食材や果物を扱う際に便利です。最近はキッチンが狭いお宅も多いので、刃渡りの長い包丁が使いづらい場合、すべての料理をペティナイフ1本でこなしている方も多いと思います。

包丁の材質もその性能に影響を与えます。ステンレス製の包丁は錆びにくく、手入れが簡単ですが、鋼よりも切れ味が劣る傾向があります。 一方で、鋼製の包丁は切れ味が良く、持続もしますが錆びやすいというデメリットがあります。
刺し身は実は繊細な料理で、切断面のきれいさが味に影響します。だから和食屋さんでは、基本的に鋼の良く切れる包丁を使いますが、その代わり毎日研いで、錆びさせない作業が必要です。しかし最近では「銀三」と呼ばれる、切れ味がほとんど鋼並みで、かつ錆びにくいステンレスが登場したので、この「銀三」の包丁を使っている職人さんも増えています。

基本的な使い方としては、まずは包丁をしっかりと握ることが重要です。握り方一つで、切る力や安全性が大きく変わります。
次に、切る食材に対して包丁を垂直に保ち、力を均等にかけることで、食材を綺麗に、そして効率よく切ることができます。また、切った後の包丁はすぐに洗うことで、切れ味を長持ちさせることができます。

まな板

包丁と同様に、まな板も料理において欠かせないアイテムです。まな板には主に木製、プラスチック製、ゴム製があり、それぞれの材質が持つ特性によって用途が異なります。

木製のまな板は、その柔らかさから包丁の切れ味を長持ちさせる効果があります。また、自然な風合いが料理をする際の雰囲気を高めることもあります。ただし、水分を吸いやすいため、メンテナンスが必要です。

プラスチック製のまな板は、耐久性に優れており、手入れが簡単です。特に生肉や魚を扱う際には、衛生面でのメリットが大きいです。しかし、硬すぎる材質は包丁の切れ味を損なう可能性があります。

ゴム製のまな板は木製とプラスチック製の中間程度の硬さのため、プラスチック製ほど包丁を傷めずに済みます。また、汚れが付きにくくもあります。ただし、熱に弱いという素材なので注意が必要です。

フライパン

フライパンは、料理の多くの工程で使用される基本的な調理器具です。その種類と用途は多岐にわたります。主な種類としては、アルミ製フライパン、鉄製フライパン、そして銅製フライパンがあります。

アルミ製のフライパンは、熱伝導率が極めて高く、加熱速度が速い代わりに、温度が下がるも速いので、時間との勝負になる洋食屋さんやパスタ屋さんなどでよく使われています。
シリコン樹脂加工されていない場合は、かなり手際よく調理しないと扱いが少し難しいです。 アルミ製フライパンはIHで使用できませんが、IHで使えるように鍋底にステンレス素材を溶着させた「貼り底」のものもあります。

ステンレスは最も熱伝導率が低い素材で、温まりにくく冷めにくい特性があるため、多くのフライパンはステンレスとアルミの多層構造(クラッド)で、温まりやすさと蓄熱性のバランスを取っています。
一般に販売されている多くのフライパンはシリコン樹脂加工されているので、焦げ付きにくくオムレツやパンケーキなど、デリケートな食材を扱う際にも非常に便利です。

鉄製のフライパンは、熱伝導率が低く、温めるのに時間がかかりますが、肉厚なものは蓄熱性が高いため、うまく火加減すると温度が安定します。
シリコン樹脂加工されていないものは耐熱性も高いので、高温での焼き物や炒め物に最適です。ただし、錆びやすいので、最初に「油ならし」したり、使用前後に「油がえし」したりと手入れが必要なのが難点です。

銅製のフライパンは、熱伝導率がアルミよりも高く、熱が均一に広がるためムラなく調理できるという特徴があります。このため「巻き鍋」(いわゆる卵焼き器)などによく使われますが、反面、焦げ付きやすいので注意が必要です。また、ほとんどのIHで使用できません。

形状にも用途の違いがあり、深いフライパンは、煮物や炒め物に便利で、平底のものはステーキやパンケーキなど、底面をしっかりと焼きたい料理に適しています。

鍋は、料理の多様性を広げるために必要不可欠な調理器具です。その種類は多く、それぞれが特定の調理方法に適しています。代表的なものとしては、ステンレス製の鍋、アルミ製の鍋、ホーロー鍋、土鍋があります。

ステンレス製の鍋は、耐久性と保温性に優れています。ただし、ステンレス単一素材の鍋は業務用のものがほとんどで、一般家庭向きの鍋は、ステンレスとアルミの多層構造(クラッド)のものが主流です。煮物やスープ作りなどに幅広く使用できます。また、酸や塩にも強いため、トマトソースや酸味のある料理も安心して作れます。

アルミ製の鍋は、軽量で熱伝導性が高く、すぐに熱が伝わるので、時短したいときや一度に大量に作りたいときに向いています。しかし、アルミは酸にもアルカリにも反応してしまう金属のため、長時間の煮込みや、具材をそのまま鍋の中で保存するのはおすすめしません。

ホーロー製の鍋は、鋳物と鋼板の2種類があります。
鋳物タイプは重く、熱が入るのに時間がかかりますが、そのぶん冷めにくいです。また最初に鍋の中で具材を炒めてから、蒸し煮するフレンチのレシピなどには最適です。
鋼板タイプは逆に軽くて熱が入りやすく、比較的扱いやすいのが特徴ですが、鋳物に比べると耐久性に劣るので、鋳鉄のように鍋の中で炒めものをするタイプのものはあまりお勧めしません。

土鍋は、独特の風味と食材の旨味を引き出す能力があります。鍋料理はもちろん、多様な煮物や炊き物(炊飯含む)、そして湯豆腐などの一品料理によく使用されます。ただし、急激な温度変化には弱いので注意が必要です。IH対応のものも最近はありますが、通常のIHだと底面がかなりの高温になり、割れてしまうなどのトラブルも発生します。

鍋の場合も形状が用途に影響します。たとえば、深い鍋は煮物やスープ作りに適しています。一方で、浅い鍋は炒め物やソテーに便利です。

おたま

おたまは、スープやソース、煮物などの液体食材を取り扱う際に非常に便利な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、シリコン、木製があります。

ステンレス製のおたまは、耐久性があり、また熱に強いため、高温の料理にも適しています。特にソースやスープを作る際には、均一にかき混ぜることができるので非常に便利です。

シリコン製のおたまは、非常に柔らかく、フライパンや鍋の表面を傷つけにくいのが特徴です。また、シリコン製は熱にも強く、洗いやすいため、手入れが簡単です。

木製のおたまは、自然な素材感があり、熱を伝えにくいため、手に熱が伝わりにくいです。しかし、比較的水分を吸収しやすく、洗浄が難しい場合もあります。

おたまの形状にもいくつかのバリエーションがあります。たとえば穴が空いているおたまは、液体と固形を分けやすく、煮物やスープから具材だけを取り出す際に便利です。
フレンチなどで使われるレードル(横口レードル)も、おたまの一種ですが、先がすぼまっているので、スープをスープ皿に入れたり、ソースを料理の上にきれいにかけたりするのに便利です。

おたまには「液体をすくう」以外に、料理の時に使える大きな役割があります。それは「液体の量を計る」ことです。持っているおたまに液体を入れると何mlになるのかを覚えておくと、料理をする際に洗い物を減らすことができて、とても便利です。

ザル

ザルは、水切りや蒸し料理、さらには食材の洗浄など多目的に使用される調理器具です。主な種類としては、ステンレス製、プラスチック製、竹製があります。

ステンレス製のザルは、耐久性があり、また熱にも強いため、熱湯をかける作業や蒸し料理にも適しています。

プラスチック製のザルは、軽量で扱いやすく、洗浄も簡単です。熱には弱いので、熱湯をかける作業には不向きです。

竹製のザルは、自然な素材感があり、載せた食材ににおいが移ることもありません。きちんと乾燥させないとカビが生えてしまう点には気をつける必要があります。

ボウル

ボウルは、料理の下ごしらえから仕上げまで幅広く使用される多機能な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、ガラス、ホーロー、プラスチックがあります。

ステンレス製のボウルは、軽量で丈夫、さらには錆びにくいという特徴があります。特に、生クリームを泡立てるような作業には、冷えやすいステンレス製が適しています。

ガラス製のボウルは、見た目が美しく、また中身が見えるため、混ぜ合わせる際に食材の状態を確認しやすいです。耐熱ガラスであれば電子レンジでも使えます。ただし、重いため取り扱いには注意が必要です。

ホーローのボウルは、無機質になりがちなボウルのなかでも美しいものが多く、テーブル直行の料理にも適しています。しかし、割れやすいため、取り扱いには注意が必要です。

プラスチック製のボウルは、軽量で扱いやすく、また価格も手頃です。しかし、熱に弱いため、熱い食材を扱う際には不向きです。金属製の泡立て器でかくはんすると、細かいキズが付きやすいので使う際は注意しましょう。

ボウルの形状にも工夫があります。一般的な丸形の他に、注ぎ口がついたものや、底が平らなもの、さらには取っ手がついたものもあります。注ぎ口がついていると、液体を移す際に便利です。底が平らなボウルは、混ぜ合わせ作業が行いやすいです。

フライ返し

フライ返しは、揚げ物や炒め物、焼き物など多くの調理方法で使用される便利な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、シリコン、木製があります。

ステンレス製のフライ返しは、耐久性があり、また熱にも強いため、高温での調理に適しています。ただし、フライパンの表面を傷つけやすいので、特にシリコン樹脂加工されたフライパンを使用する際は注意が必要です。

シリコン製のフライ返しは、柔らかくてフライパンを傷つけにくいという特徴があります。また、熱にも比較的強いため、炒め物や焼き物にも使用できます。ただし、極端な高温には弱いので、揚げ物には不向きです。

木製のフライ返しは、自然な素材感があり、フライパンを傷つけにくいです。しかし、水分を吸いやすく、また熱に弱いため、長時間の使用や高温での調理には不向きです。

一般的な平らな形状の他に、食材を挟みやすいように中央が凹んでいるもの、縁が高くなっていて液体も掬えるような形状のものなど、用途に応じて選ぶことができます。

フライ返しは英語で「ターナー」と言いますが、ハンバーガー屋でパティを裏返す時に使っている金属製のヘラのようなものを想像するかもしれません。 目玉焼きなどを小さなフライパンで作ると、普通の大きさのフライ返しでは、フライパンの側面に引っかかってすくうのが難しい時があります。小ぶりなターナーをひとつ持っていると、そんな時にも便利です。

菜箸

菜箸は、日本料理をはじめとする多くの料理で使用される多機能な調理器具です。主に炒め物や取り分け、食材の配置など、デリケートな作業に適しています。材質には竹、木、ステンレスなどがあり、それぞれ特性が異なります。

竹や木製の菜箸は、食材に優しく、熱伝導率が低いため、高温での調理にも適しています。ただし、水分を吸収しやすいので、使用後はしっかりと乾燥させる必要があります。

ステンレス製の菜箸は、耐久性に優れ、また熱にも強いですが、熱伝導率が高いため、高温での調理時には取り扱いに注意が必要です。

炒め物での使用では、菜箸の先端で食材を軽くつまみ、炒めることで均一に火を通すことができます。特に竹や木製の菜箸は、食材を傷つけにくいので、野菜や豆腐などのデリケートな食材の炒め物に適しています。

取り分けにおいては、菜箸の長さと先端の形状が活かされます。長い菜箸は、深い鍋や大きなボウルからも食材を取り出しやすく、また先端が細いものは小さな食材も掴みやすいです。

食材の配置にも使えます。たとえば例えば、お寿司やデコレーションが必要な料理で、食材を正確に配置する際には、菜箸の先端の細さと長さが非常に役立ちます。

主に和食料理屋で使われているステンレスの「真魚箸(まなばし)」も菜箸の一種ですが、これはまさに「盛り付け専用」の先が細い菜箸で、プロの道具ですが、本当にきれいに盛り付けをしたい時には一般家庭でも重宝しますし、先端が金属なので汚れをさっと拭いて使えるところも、使ってみるとかなり便利です。

はかり、計量カップ

電子はかり(キッチンスケール)は、精度が高く、微量な食材や液体も正確に計量できます。特に、パン作りやケーキ作りなど、精度が求められる料理には欠かせません。
多くの電子はかりには、0表示機能や単位の切り替え機能がついている製品もあるため、多彩な料理にも対応しています。

一方で、計量カップは手軽で、大量の食材や液体をざっくりと計量するのに便利です。しかし、計量カップは形状や材質によって微妙に計量が異なる場合があります。そのため、精度が必要な場合は電子はかりを使用することが推奨されます。

また、電子はかりは食材を直接乗せるだけで計量できるので、洗い物が少なく済む利点もあります。計量カップを使用する場合、その都度洗う必要があるため、手間がかかる場合もあります。

お菓子を作る場合は、「0.1g単位」で計れるはかりを選ぶのが特におすすめです。
また、計量カップは50mlまで5ml刻みで計ることのできる製品も販売されており、大さじ・小さじなど少量の液体は計量スプーンより正確に計ることができます。

保存容器

調理を終えた後、残った食材や作った料理を保存する際に欠かせないのが保存容器です。保存容器にはさまざまな種類と材質があり、それぞれに特有の密封性や耐久性があります。

一般的にはプラスチック、ガラス、ステンレス、陶磁器、ホーロー(鋼板)などの材質で作られています。
プラスチック製は軽くて扱いやすいですが、色や匂いが移りやすい点がデメリットです。
ガラス製は重いものの、匂い移りが少なく、見た目も美しいため、皿に移し替えずテーブルにそのまま置いてしまうのもありです。
ステンレス製は軽くて丈夫、しかも匂い移りが少ないですが、中身が見えないため、何が入っているのか一目でわかりにくいです。
陶磁器製は見た目が美しく、オーブンでも使えるものもありますが、重くて割れやすい点が注意が必要です。
ホーロー(鋼板)も匂い移りしないのが特徴ですが、電子レンジで使用できません。一方で商品によってはIHにそのままかけて温められるのがメリットでもあります。

密封性については、特に生鮮食品や液体を保存する際に重要です。シリコン製のパッキンがついたものや、バキューム式の容器は密封性が高く、食品の鮮度を長持ちさせます。一方で、繰り返し使う場合はパッキンの劣化に注意が必要です。

耐久性も重要な要素で、特に頻繁に使う容器には注意が必要です。ガラス製やステンレス製は耐久性が高いですが、プラスチック製は経年劣化でひび割れや変形が起きやすいです。

あると便利な調理器具

次に「あると便利な調理器具」に焦点を当てたいと思います。これらは、必須ではないものの、料理の効率や質を向上させるアイテムです。たとえば、皮むきが簡単にできるピーラーや、卵白をしっかりと泡立てることができる泡立て器など、特定の作業を効率化する道具が多く含まれます。

また、フードプロセッサーやジューサーのように、複数の作業を一つの器具でこなせる多機能なものもあります。これらは、特に時間がない中での調理や、多種多様な料理に挑戦する際に非常に役立ちます。

これらの器具を使いこなすことで、料理の幅が広がり、より楽しく、より美味しい料理作りが可能になります。

ピーラー

ピーラーは、野菜や果物の皮を薄く剥くための専用器具で、手軽に使えるため家庭料理においても非常に便利です。主にステンレス製とセラミック製があります。ステンレス製は切れ味が良く、セラミック製は錆びないとされています。

使い方としては、持ち手をしっかりと握り、食材の一端から反対側へと滑らせるように皮を剥きます。

特に、丸い形状の食材に対しては、一箇所に力を集中させず、均等に力をかけることがポイントです。これにより、ムラなく綺麗に皮を剥くことができます。

泡立て器

泡立て器には大きく分けて、手動式と電動式の二種類があります。
手動式は一般的にワイヤーが螺旋状になっているものが多く、手でグリップを握って泡立てるタイプです。電動式はボタン一つで高速に泡立てることができ、特に大量の液体を泡立てる際には非常に便利です。

泡立て器の主な用途は、卵白をしっかりと泡立てることでスポンジケーキやメレンゲにボリュームを出すこと、またはクリームやソースを滑らかに仕上げることです。特に、卵白を泡立てる際には、泡が均一になるように一定の速度とリズムで操作することが重要です。

使い方としては、泡立てる食材をボウルに入れ、泡立て器を垂直に持ち、上下または円を描くように動かします。電動式の場合は、速度調整が可能なものもあり、食材や目的に応じて選べます。

フードプロセッサー

フードプロセッサーにはいくつかの種類がありますが、一般的にはミキサー、ブレンダー、ミンサーなどの機能を一つに備えたものが多いです。また、専用のアタッチメントを使えば、生地を練ることも、ジュースを作ることも可能です。

材質については、本体は多くの場合プラスチック製で、刃はステンレス製が一般的です。ただし、高級機種ではガラスや金属製の本体も見られます。

フードプロセッサーの用途は非常に広く、たとえば、玉ねぎやにんじんのみじん切り、パンやクラッカーの粉砕、果物や野菜のジュース作り、そして生地の練りなどがあります。特に、大量の食材を処理する際や、一定の大きさや形に切りたい場合には、手作業よりも高い精度と効率が期待できます。

使い方は簡単で、食材を投入口から入れ、必要なアタッチメントとスピードを選んでスタートボタンを押すだけです。多くの機種ではスピード調整が可能で、食材や調理方法によって最適な設定ができます。

グリルパン

グリルパンにはいくつかの種類がありますが、一般的には陶器製とアルミニウム製が主流です。陶器製は保温性が高く、一度熱が通れば長時間その熱を保持できます。しかし、重いため取り扱いには注意が必要です。一方、アルミニウム製は軽くて熱が伝わりやすいですが、冷めやすくもあります。

グリルパンの主な用途は、焼き料理です。特にステーキや焼き魚、焼き野菜など、焼き目が美味しさを引き立てる料理に適しています。溝によって余分な脂が落ち、食材本来の美味しさが際立ちます。

使い方は非常にシンプルで、まずグリルパンをしっかりと熱してから食材をのせます。その後、適度なタイミングで裏返し、焼き目をつけるだけです。焼き加減は食材や好みによって調整できますが、高温で短時間焼くことで、食材の内部はジューシーに、外側はカリッと仕上がります。

グリルパンは、特にバーベキュー料理を好む方や、レストランのようなプロフェッショナルな焼き上がりを求める方におすすめです。ただし、溝の掃除が少々手間になる場合もあるので、その点を考慮した上で選ぶとよいでしょう。

ガーリックプレス

ガーリックプレスには主にステンレス製とプラスチック製の二種類があります。ステンレス製は耐久性があり、長い間使用できる一方で、価格が高めです。プラスチック製は手頃な価格で手に入るものの、耐久性に劣ります。

使い方は非常に簡単で、ガーリックの皮を剥いた後、プレスの穴に挿入します。その後、ハンドルを握って押し下げると、ガーリックが細かく潰れて出てきます。この方法で、手を汚すことなく、また、包丁で細かく切る手間を省くことができます。

ガーリックプレスの最大の利点は、ガーリックの風味を最大限に引き出せることです。細かく潰されたガーリックは、料理にすぐに溶け込むため、風味が際立ちます。特に、イタリアンやアジア料理、肉料理など、ガーリックの風味が重要なレシピには欠かせないアイテムです。

ただし掃除が少し面倒でもあります。ガーリックが詰まりやすく、その部分をきれいにするためには少し手間がかかります。

ジューサー

ジューサーには大きく分けて二つのタイプがあります。
一つ目は「パワージューサー」で、高速で回転するフィルターを使ってフルーツや野菜を押し潰し、ジュースを抽出します。このタイプは操作が簡単で、短時間で多量のジュースを作ることができます。ただし、高速回転によって発生する熱で栄養素が失われる可能性があります。

二つ目は「スロージューサー」で、低速で材料を押し潰すことでジュースを抽出します。このタイプは、栄養素をより多く保持できるとされていますが、価格が高めで、ジュース作成に時間がかかる場合もあります。

ジューサーの使い方は基本的に簡単ですが、いくつかのポイントを押さえるとより美味しいジュースが作れます。まず、フルーツや野菜は新鮮なものを使用することが基本です。
次に、皮をむくかどうかは、そのフルーツや野菜の種類と、どれだけ栄養素を摂りたいかによります。また、ジューサーを使う際には、必ず製造元の指示に従って安全に操作してください。特にパワージューサーは高速回転する部品がありますので、取扱いには十分注意が必要です。

キッチンタイマー

キッチンタイマーにはさまざまな種類がありますが、大きく分けてデジタルタイマーとアナログタイマーがあります。

デジタルタイマーは、液晶画面で時間を設定し、音や振動で知らせてくれます。一方、アナログタイマーは、ダイヤルを回して時間を設定し、時間が来るとベルが鳴るタイプです。
どちらも一長一短があり、デジタルタイマーは正確な時間設定が可能ですが、電池が必要です。アナログタイマーは電池不要ですが、時間設定が大まかになる場合があります。

また、スマートフォンのタイマーアプリを利用することも一つの方法です。多機能なアプリでは、複数のタイマーを同時に設定できるものもあり、高度な調理にも対応できます。

粉ふるい

粉ふるいには主に4種類があります。裏ごし器のタイプ、ストレーナータイプ、カップタイプ、スプーンタイプです。
裏ごし器は細かくふるえるのでお菓子作りに向いています。ストレーナータイプは持ち手がついており、大量の粉をふるう場合に最適です。カップタイプは一度にふるえる量は少なめですが、片手で使える手軽さがメリットです。逆に少量の粉をふるいたい場合はスプーンタイプがおすすめになります。

クッキーやケーキ作りでの使い方としては、まずはレシピに従って必要な量の粉を計量します。次に、その粉を粉ふるいに入れ、ふるい分けます。この工程は、粉と他の成分(ベーキングパウダーなど)を混ぜ合わせる前に行うことが一般的です。ふるい分けた後の粉は、他の成分とより均一に混ざり、焼き上がりも美しくなります。

特にスポンジケーキやマカロンなど、食感が重要なレシピでは、この工程を省略すると出来上がりに大きな影響を与える可能性があります。また、粉ふるいを使うことで、粉類がより細かくなり、それが食品の質感を向上させる効果もあります。

また、天ぷらやとんかつの小麦粉をふるったり、生姜焼きやソテーなどにソースを絡ませたい時に、均一に小麦粉や片栗粉を降るためにも使えます。

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